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ネガティブな人がポジティブになるにはどうしたらいいかを考える

  • 執筆者の写真: NAOKI TAMURA
    NAOKI TAMURA
  • 2020年7月25日
  • 読了時間: 6分

これは最近お客さんから聞かれた質問です。


「ネガティブな人がポジティブになるにはどうしたらいいですか」


そのときとっさに答えたことを、今回は書いていこうと思います。


理系な視点と文系な視点


まず、言いたいことがたくさんあるのでジャンルを分けます。


そもそもネガティブな人というのは身体の中で何が起こっているのか、ということです。


心理学とかそういうことではなくて、解剖学とか生理学の方。


ネガティブな思考になるときは、大概は睡眠不足や疲労によるものとされています。

睡眠が不足すると、セロトニン神経や中枢神経の働きが悪くなり、倦怠感などを感じやすくなります。

心地いい睡眠にも入れないため、負の循環でさらに不眠になり、また神経が傷つくといった流れもできてしまいます。


そうなると、身体のなかのバランスが負の方へ傾き、思考も負の要素が強くなります。


極端な例が、ホルモンによる影響ですかね。


ホルモンはいいようにも悪いようにも働きます。

恋をすると、食事が喉を通らない、心拍数が上昇するなどの現象が起こりますが、これはフェニルエチルアミンというホルモンの影響です。


フェニルエチルアミンは交感神経に働きかけますので、身体を戦闘モードにさせます。

なので、消化を抑制させ、心拍数を向上させたり、瞳孔を開かせたりする作用があるのです。


別にホルモンが人間の感情をすべて支配しているわけではないと思いますが、かなりの感情はホルモンで説明ができてしまうのも事実です。


失敗体験などで記憶が残ると、同じような状況でストレスホルモンが分泌され、「また失敗する」などというネガティブな思考にもなるのです。


では、そのような状態から抜け出すにはどうするか。


早い話が運動です。

ちなみにおすすめは筋トレです。


まず、人は頭で理解していなくても理解しているということは多々あります。


その一つが自己肯定感。


自分は価値のある人間だと思うことや、自分を好きでいる状態などと説明されます。


筋トレをすると、毎回のセットで目標の重量をあげます。

そしてそれは出来はするけど油断はできない重さだったり、目標だったりするのです。

そんな目標をクリアしているのですから、そりゃ自己肯定感爆上げです。


ホルモンの話に少し戻りますが、成長ホルモンやテストステロン、ドーパミンなども分泌され、生理学的にも自己肯定感が高まります。


あとはエネルギーを使ったり、身体を制御するのに脳を使ったりなど、とにかくいいことずくめです。


科学的な論文は知りませんが、ネガティブな人が筋トレで自分に自信を持ったことや、破産して借金まみれの人が、筋トレで自信を取り戻し、成功した話などトレーニング界ではよく聞く話です。


嘘だと思うなら今すぐ10回腕立てしてみるといいでしょう。(そもそも10回出来ない人は膝立ちでもかまいません)


ほら、そういうことですよ。


考え方などのマインドもよいと思いますが、すぐできて、なおかつ効果の高いものが運動なので、ネガティブだと感じるのであれば、とりあえず運動をしてみるといいでしょう。



文系編


ここからは、少し全体としての構造による見方になります。


まず、「なぜルール違反をしたり、他人を陥れて得をするのがいけないのか」という倫理てきな説明をします。


ついてきてください。


説明が簡単なのでルール違反の話で行きましょう。


割り込みや万引き、信号無視から他人を陥れる商売まで、色んなルール違反がありますが、これらすべてに言えることは、「自分だけがこのような行動をするときに得をする」ということです。


災害時などで棚の商品を買ってにとっていい時、そこには万引きもなにもありません。

割り込みも、皆が規則正しく並んでいるからこそ、割り込むことで自分が得をするのです。

これが並ぶという規則がないとき、自分より強い人間がいれば、割り込まれる側になり、ブランクを失います。


転売なども、自分だけがその商品を扱っているときに得をし、同じ商品の転売の人が増えだすほど、得を失います。


つまり、「このような行動をするのは自分だけがいい」という自己暗示が生まれます。


そしてそれは「自分のような人間はこの世にいないほうがいい」という解釈もできるのです。


さて、少し話を戻しますが、自己肯定感が高いということは、自分を好きであるという要素があるという話をしました。


では「自分を好き」とはどういうことか。


これは「世界中が自分のような人間であっても心地がいい」と思えることです。


それは完全無欠の正義感にあふれる人間でしょうか。

どうでしょう、そのような人間であふれるとちょっと窮屈そうです。

では規律を守る周りと協調性のある人間でしょうか。

それはそれでよいと思いますが、冒険や自由さも欲しいです。(僕はね)


つまるところ、「悪さもいたずらもするけど、もしかしたら一線をこえるかもしれないけど、それでも正義感はあり、優しさや愛を持った、いいところも悪いところも内在混在する人間」であるほうが、世界は住みやすそうです。


それが、倫理的に見て「自分を好きである」ということです。


さて、倫理の話は深くなりすぎるのでこのあたりにして、ネガティブな人の話に戻ります。


ネガティブな人は、自分を嫌いな人です。


「自分を好きである」というのは「世界中が自分のような人間でも心地がいい」と思えることと書きました。

ではその逆は?


「世界中が自分のような人間だと心地が悪い」


これが自分嫌いということです。


さて、この「世界中が自分のような人間でなければいい」というのに似た言葉を聞いたことがあると思います。


そうですね、先ほどの「ルール違反の自己暗示」です。


せこいことをするほど、「自分のような人間はいないほうがいい」という自己暗示をかける。

それは、そのほうが得をするから。


でもその自己暗示の呪いは、徐々に自分を蝕みます。


ネガティブな人も、自分が嫌いな人も、重大な分岐点に立たされると、必ず破滅する道を選びます。


それは「自分のような人間はいないほうがいい」と思っているから。


だからカップルでも喧嘩したとき、離婚を選択したり、商売の大事な局面でギャンブルをしたりします。


非行に走る子供も、順番は違えど、同じです。


よく非行の原因は家庭環境と言われますが、親の虐待、ネグレクトなどにより、自分の存在意義を感じられなくなると、同じく「自分のような人間はいないほうがいい」という思考になります。


そして、生き物を殺すことや、いじめをしたりするなど、「自己を破滅させると理解していながらもその行動を選ぶ」ということをしてしまうのです。


少し話がそれそうになりましたが、自分だけが得をすることを続けていると、ネガティブになってしまうということです。


ではどうすればネガティブをポジティブにできるのか。


文系的解決方法は、「世界中が自分のような人間ばかりでも心地がいい」と思えるように人格を形成することです。


自分自身が考える、世の中の心地よさを求めることです。


狂気的になるのではなく、破滅的になるのではなく、心地よさを求めるのです。




色々と書きましたが、以前書いたモチベーションの話とつながることや、アドラー心理学など他にも書きたいことは山ほどあります。


実際もお客さんに無理を承知で早口で話していたので、ちょっとごめんなさいでした。


難しいことを書きましたが、要は運動(結構激しめ)をして、心地よさを求めるといいということです。


僕自身、「はい、わかりました」と納得できずに色々考えこむ性格なので、今回はネガティブの構造などについて書きました。


この文章が、誰かの役に立つことを願います。



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