2ヶ月で4kg体重を減らしたお客さんの話
- NAOKI TAMURA
- 2020年6月24日
- 読了時間: 4分
パーソナルトレーニングの話。
今回は「結婚式があるので痩せたい」という目的のあるお客様。
今までトレーナーをしていて、結果のでる人の特徴の一つに「目的がしっかりしている」というのがある。
やはり人というのは追い込まれたり、先が見えていないと続かないものなのかもしれない。
この方はすでに婚約しており、食事は旦那様と違うメニューになるのもどうかと考えたので、話し合った結果、低糖質ダイエットに決定した。
ダイエットには筋トレと食事制限が大切である。
その割合は2:8と言っていいほど、食事制限が大切。
そのような理解をしてもらい、まずは白米を玄米に変えてもらうことからスタートした。
トレーニングは週1回で、僕がつく日以外にもトレーニングをしてもらうことにした。
「ややきつい」と思うレベルの運動は週2(できれば週3)あるほうがダイエットは成功しやすい。
トレーニング内容は脚と背中を中心に行った。
特にスクワットは毎回のトレーニングに入れ、ウォーミングアップ兼体幹のスイッチ入れ兼全身トレーニングの意味合いを意識して高回数×低重量で行った。
背中のトレーニングは主にラットプルダウンとワンハンドローを行った。
背中のトレーニングによく言えることとして、トレーニングに慣れていない人は、背中の筋肉を鍛える意識があまりないので、効かせるのに1ヶ月ほどかかる。
ただ、この方も、1ヶ月ほどで「どこに効いているかわかってきました!」「肩甲骨が動いている、使っているのがわかります!」とおっしゃっていたので、1ヶ月を過ぎた後からはバリエーションも増やした。
さて、ここまで読んでくれた方で、「なんだ普通じゃん」と思った人もいるかもしれない。
そう、ダイエットは普通のことをしていれば必ず結果がでる。
食事も制限するが、拒絶するわけではない。
残念ながらよくあることだが、目の前の欲にかられて後のことを考えられない人、そういう人ほど極端な食事制限をする。
極端な食事制限では身体にいいわけもなく、普通の食事に戻したらまた元に戻りそうなことは、考えてわかることでもないが、なんとなくそんな気がすることだろう。
なんとなくというのは大事にしなければならない。
話が脱線したので戻る。
今回の方は「結婚式」という目標があったため、ウェディングドレスのことを考え、背中をかなり重要視した。
話を聞いてみると、本人も「肩甲骨のあいだのくぼみが欲しい」と言っていたので、それに特化したトレーニングを一緒に考えた。
トレーニングに完全な答えはあるかもしれないが、見栄を張って迷惑をかけるくらいなら一緒に考えて最善をみつけるほうがいいと思っている。
なので一緒に考えた。
まず、背中には褐色脂肪酸と呼ばれるものがあるため、脂肪が燃えやすい。
背中、つまり肩甲骨がしっかり動く身体にすること、そして背骨、胸椎が動く身体になることが課題だった。
姿勢の良さというのは、無理やり作るものではなく、関節の柔軟性や呼吸の仕方などでおのずと身体が楽な姿勢をもとめた結果、俗にいう姿勢がいいという状態になるのである。
そして、関節の可動性を高めるために、筋トレにもストレッチ種目を多くいれたり、動きのある体幹トレーニングや、身体全体をひねるトレーニングを多く取り入れた。
残念ながら写真はないが、見せてもらったウェディング姿を見たときは、満足してもらってほっとした。
ただひとつ、失敗したことがある。
それは、低糖質食を2ヶ月続けたことで、LDLコレステロールの値が多くなってしまい、健康診断に引っかかってしまったことだった。
低糖質(1日120g以下)を長く続けると、LDLコレステロールの値が多くなる。
120gくらいを守ることができ、そこそこの運動量を確保できるなら大丈夫なのだが、よく見てみるとこの方は60gくらいまで制限していたので、コレステロールの値が多くなったのだと思う。
そのことで心理的に負担を与えてしまったのは申し訳がなかった。
低糖質ダイエットをしている人は、長く続けたとしても3か月くらいをおすすめする。
僕たちトレーナーも、減量をするときは、低脂質と低糖質を組み合わせて行うくらいだ。
今回は2ヶ月で4kg減量したお客様について書かせてもらった。
ダイエットやトレーナーの参考になればいいと思う。