OSA初段認定
僕が作ろうとしているものに、
努力しているのに報われない人が、 「自分は間違ってなかった」と確認できる場所をつくること
というものがあります。
それは
・筋トレのやり方を教える場所でもあり ・資格の知識を整理する場所でもあり ・身体感覚を探究していい場所でもあり ・迷っていい、問い続けていい場所
答えを売る場所ではなく、問いが許される場所です。
最初はジムとして考えていましたが、最近では道場もいいなと思っています。
もっと言うなら、筋トレと技術練習と稽古が全部できる場所がいいなと思っています。
昔から決めていたジムの名前は 「ストレングスアーツ」
そして最近「オリジン」という名前を追加して
「オリジン ストレングス アーツ」
通称「OSA」です。
で、そのOSAで教えていくこと、提供する価値を示すこととして、以下のものをテスト段階ではありますが残しておきます。 (つまり自己満の記事ということです)
OSA初段 認定基準
※本基準は段位の優劣や能力序列を決めるものではない。
OSAにおける 「身体・関係・場を扱うための最低到達ライン」 を確認するための基準である。
フェーズ① 脱力(自己内)
このフェーズは、自分自身が自分の動きを邪魔していない状態を指す。
力を抜くとは、弱くなることではない。
不要な緊張や準備動作によって、本来通るはずの力や動きが遮断されていない状態である。
合気上げにおいては、「上げよう」「崩そう」という意図が前面に出るほど成立しにくい。
一方で脱力が進むと、形や姿勢は保たれたまま、余計な主張だけが消えていく。
この段階では、結果はまだ安定しなくてよい。
重要なのは、力を足して修正しなくなること、そして失敗しても身体が固まらないことである。
OSA初段としては、
-
抜いても姿勢や形が大きく崩れない
-
ミスしても次の動きにすぐ移れる
この状態が確認できれば十分とする。
確認テスト(例)
- 合気上げで「上げよう」とすると失敗し、意図を弱めると形が保たれるか
- 連続ジャンプや軽負荷動作で、回数を重ねても動きが硬くならないか
- ミスの直後に、構え直しや力みが過剰に出ないか
フェーズ② 透明化(自己境界の薄まり)
透明化とは、身体操作の主語が「自分」から外れ始めている状態である。
動いているにもかかわらず、「自分がやった」という感覚が薄くなる。
合気上げでは、引っ張られた感覚や押された感覚が消え、
受け側の姿勢が自然に変化するという形で結果が現れる。
どこで力が出たのか、本人にも説明しにくいことが多い。
このフェーズでは、ゼロの状態から動けるかどうかが重要になる。
構え直しや踏み込み直しが減り、今の状態のまま動作に入れるようになる。
OSA初段としては、
-
誰がやったか分かりにくい
-
動き出しが静かで、予備動作が少ない
この状態が安定して出始めていればよい。
確認テスト(例)
- スタンディングスタートで、踏み直さずに一歩目が出せるか
- 合気上げで「引っ張られた」「押された」という感覚が残らないか
- 無反動ミリタリープレス等で、ため動作なく力が通るか
フェーズ③ 相手との関係性
このフェーズでは、結果が自分の操作ではなく、相手との関係性によって決まる割合が増えてくる。
タイミング、準備、緊張と弛緩といった要素が主な要因となる。
合気上げにおいては、受けが準備した瞬間にだけ現象が起き、
受けが何もしていないときには何も起きない。
ここで重要なのは、「相手を崩す」ことではない。
相手が動いた結果として、崩れが起きているという理解である。
OSA初段では、このフェーズは安定して出なくてもよい。
ただし、たまにでも
-
自分がやった感じがしない
-
相手の動きが原因だと分かる
という経験が確認できれば十分とする。
確認テスト(例)
- 受けが力を入れた瞬間にだけ合気上げが成立するか
- 受けが何もしていない状態では現象が起きないか
- ソフトタッチや回避動作で、力比べにならず相手の動きがきっかけになるか
フェーズ④ 環境・場との関係性
このフェーズでは、二者のやり取りを超えて、
距離・向き・立ち位置・空気感といった 場そのもの が結果に影響し始める。
合気上げはここでは中心的な技ではなく、
数ある現象の一つに過ぎなくなる。
触れる前からやりづらさが生じたり、構える前に姿勢が変わったりすることがある。
ただし、この段階は狙って到達するものではない。
再現性や安定性を求める段階でもない。
OSA初段としては、
このフェーズが一時的に現れた経験があれば十分であり、
常に出せる必要はない。
確認テスト(例)
- 触れる前から距離や立ち位置を変えたくなる感覚が生じるか
- 合気上げ以前に、構えにくさや違和感を受けが感じるか
総合判定(OSA初段)
- フェーズ①・②が安定して確認できること
- フェーズ③を経験的に理解していること
- フェーズ④を思想として理解していること
フィジカルを否定せず、条件を整えたうえでフィジカルを使うという順序を理解している。
この状態をもって、OSA初段認定とする。
具体例|フィジカル差があっても成立する理由
フィジカルが劣っていても、そもそも相手が力を出せない状態を作ることができれば、
対等、あるいは有利な状況に持っていくことは可能である。
ここで重要なのは、「力を抑える」ことと「力が出る前を抑える」ことは違うという点である。
力を抑えるとは、相手が出した力をあとから止めることを指す。
この場合、体格や筋力の差がそのまま結果に出やすい。
一方で、力が出る前を抑えるとは、
相手が力を出そうとした瞬間に、その準備や条件を崩すことである。
この段階では、実際にはまだ力は発揮されていない。
その結果、フィジカル差が表に出にくくなり、
体格や筋力で劣っていても対等な状態が成立する。
さらに、その状態を作ったうえでこちらがフィジカルを使えば、
力は非常に通りやすくなる。
これはフィジカルを否定する考え方ではない。
先に条件を整え、そのあとでフィジカルを使うという順序の問題である。