寸勁の稽古

身体の認識を概念的なものとして考えるのは置いといて、解剖学、物理学的に深堀りしてみましょう。

寸勁を打つとき、ぶつかりを消していくならどのような構造になるでしょうか。

末端から消していくか、中心から消していくかで変わると思いますが、末端からのは省略して、中心からのパターンで考えます。

寸勁では右前右半身とするなら、左足と右こぶしを結んだ斜めのラインに床反力を通すのが一番直線的に力を使えるとは思います。かつ、爆発的な力を生まなければならない。爆発的な力はどこで生まれるか。今のところ知っている範囲では大殿筋か、体幹筋群かなと思います。スクワットよりはデッドリフトの方が強い。そういうことです。

そう考えると、体幹か中心、というか背骨の爆発的な力を左右に通して突っ張り棒のように伝えることが正解なのかと思います。ただ、これはこれで考えてしまいますが、とりあえず進めます。

右半身から真半身になるように体幹を回旋させるとき、背骨以外は左右に脱力していることで、背骨の操作を左右の末端に伝わる状態で構えておきます。そうすると、回旋に合わせて左足は地面を押し(蹴り)、右こぶしは対象に突き出されます。つまり同時に力を伝えることが叶うわけです。

しかし一つ気がかりなのは、背骨を回旋させるという行為が支点となって力のぶつかりになるのではないかとも思います。インパクトの際には末端と逆末端は突っ張りあうことが一番強い構造なのは疑いようがありませんが、プランク時間としてみると、インパクトは一瞬で、そのあとや続きがあるはずです。

背骨の回旋で行う場合は非常に近距離の力の使い方ということでしょうか。

なら、回旋と、すこし相手側へ背骨を移動させるように組み合わせて使うのがいいのでしょうか。うん、いいのでしょう。少なくとも相手の横幅分くらいは前進することで、押しながら突くことが叶うと思います。

そもそも前提として「一番高速で筋力を発揮できる場所はどこか」というものがあるので、やはりそこから力は生まれてつなげるという理論の元、考えたほうがいいのかもしれません。